MRから薬剤師への転職に不安がある方へこれで解決3つの不安解消法

この記事を書いた人

株式会社ケイファーマ 代表取締役
薬剤師・薬局経営者・元MR
会社HP
MRファーマシスト
いちえ薬局
出身大学:大阪薬科大学(2002年卒)
MR時代:第一三共株式会社(2010年退社)
サイト運営者の加納です!!
MR歴8年、薬剤師歴も8年を超えました。
MR経験が薬剤師になっても最大に活かせることを自身の経験から感じています!
プライベートはお酒と島が好きで、特に沖縄宮古島が大好き!!
1979年生まれ 好きな音楽はイエモン、ハイスタ♪
座右の銘
『他社貢献が最高の自己実現につながる』
もっと詳しいプロフィールはこちら

MR専門薬剤師転職ラボの加納(yusuke kano)です。

不安ってやっかいな感情ですね。

MRから薬剤師への転職を考えた時に
人生の決断として漠然とした不安を誰でも感じるはずです。

なぜなら
実際にMRから薬剤師へ転職した方へ
転職当時のことを聞くと
全員が口を合わせて転職で

年収を減らした上に

『失敗したくない・・・』

と不安な気持ちに襲われた時があると答えています。

実際に

『MRから薬剤師への転職についてのアンケート 110名回答』
からも多くの声をいただいています。

MRファーマシストキャリア アンケート結果より(N=110名)

MRから薬剤師への転職で
なんと約3割の方が「薬剤師業務未経験」なことに不安を感じているんです!

このような結果になりましたが
あなたの感想はいかがでしょうか?

この不安が解消できたら良いとは思いませんか?

実は『不安』という感情は
わからないから起こることが多いのです。

例えば
暗闇が不安に感じるのは周りが見えないからです。
初めての方ばかりの中で不安に感じるのは人柄を知らないからです。

あなたの薬剤師転職も少しでもわからないが解消されれば良いと思いませんか?
そう感じるならば是非ともこれからの記事を読んでみて下さい。

これから一緒に
上位3つの『不安』を一つ一つ解消させていきましょう!!

はじめに

この記事を読むと・・
・薬剤師業務が未経験という将来の不安が消えます
・お金に関する不安が消えます
・薬局の将来性について不安が消えます

期待しながら読むと効果倍増な記事となっています!!

1.MRが『薬剤師業務が未経験』
の不安を解消するには

一番多くの方(約3割)から回答をいただきました。

もちろん、薬剤師資格を取得して時間が経てば経つほど、大学時代の知識は忘れていき不安は増していきますよね?同じく私もMRから薬剤師へ転職するときには同じ不安を抱えていました。

今でも、緊張しながら
初めて服薬指導をした時の患者さんのことは
しっかり脳裏に焼き付いています。

でも安心してください!!

業界には多くの元MRの薬剤師(MRファーマシスト)がいますがすべての人が初めは調剤未経験からスタートしています。

そんな実際の経験談からやれることはたくさんあります。
現場で培った不安解消法を
転職前と後に分けて紹介します。

1-1.転職前に行動できること

1-1-1.MRの立場を利用して担当の薬局を訪問する

MRであれば自分の担当先にたくさんの薬局があるはずです。
一般的には処方箋を持たずいきなりフラッと調剤薬局に入るのには抵抗があるかもしれません。
(フリーアクセスなので誰が行ってもよいはずなのですが・・)

MRであれば色々な理由を持って薬局訪問ができるはずです。訪問をすると内装の雰囲気や管理薬剤師の対応、事務員の対応等、意識をすると見えてくるものがあるかと思います。

MRという立場ではあまり気付きがなかったかもしれませんが、一度、自分が薬剤師になったつもりで見てみると景色が違うはずです。薬剤師になるとあまり他の薬局に行くことは少ないので今のうちに色々と見ておいてください。

先ずは薬局全体の雰囲気を知るというところからスタートです。

1-1-2.週末の休みを使い薬局見学へ行く

これは私自身も転職する前には
週末、特に土曜日の休みを使って薬局見学に行かせてもらいました。

対応は社長や管理者の考え方で変わると思いますが
個人薬局の規模なら問題なく受け入れてくれたりします。

現に私の薬局では
いつでも見学に来ていただいてもオッケーですよ笑
ご相談お待ちしております!

実際、土曜日に薬局見学に来てもらっています。

『まさにMRらしい行動力』

MRからの目線ではやはりリアルな調剤室での出来事はあまりわかりません。
そのためには一歩踏み込んで見学をしてみることをオススメします。

もし見学をしてみたいと思った方はよければ一度ご連絡ください。
薬局見学可能なところを当たることもできますよ。

見学希望申込

1-1-3.実際に働く薬剤師の知り合いに聞いてみる

大学の同級生や先輩、後輩を見ると薬局で勤務している知り合いはいませんか?
できればその中でも楽しく仕事をしてそうに見える人に話を聞いてみてください。もしそんな人は周りにいない・・・と感じたならば私たちキャリアアドバイザーは良い相談役になれると思います。
MR経験があるので、あなたの現状をしっかり理解した上で客観的なアドバイスをすることができます。

やはり転職を考える前にしっかり話を聞いて
不安は少しでも取り除いていくべきでしょう。

繰り返しますが楽しく仕事をしてそうに見える人です。

薬剤師もピンキリで楽しくなさそうな人もたくさんいます・・・
文句ばっかり言っている人はほっておきましょう。
負のオーラに引っ張られるのは時間がもったいないです。

1-1-4.社内研修を大事にして調剤報酬の中身を熟知する

これは直接薬剤師業務には関係ないかもしれませんが、社内でも診療報酬に関する勉強会もあるかと思います。
調剤報酬制度についてしっかり熟知していますか?

『研修なんていいから外回りさせて!!』という方も多いですよね。しかしMRを辞めて思いましたが、製薬会社の研修体制はとても恵まれています。特に医療制度に関する話題は薬剤師になってもとても重要になってきますのでマジメに研修を受けましょうね。

薬局用の資材も一度、目を通しておくのもオススメします。

1-1-5.転職前にできること!まとめ

・MRの立場を利用して担当の薬局を訪問する
・週末の休みを使い薬局見学へ行く
・際に働く薬剤師の知り合いに聞いてみる
・社内研修を大事にして調剤報酬の中身を熟知する

転職する前のMRの段階でも色々と薬剤師のことを学べる環境はあります。
いざ薬剤師転職の覚悟を決めたとしても、やはり実際の業務現場を体験してみることはとても重要です。

そのほうが転職後に万が一のイメージのズレが起きる可能性も低くなります。

せっかく希望を持って薬剤師になったのに、全然イメージと違って後悔・・・ということはないようにしましょう。

1-2.薬剤師へ転職後に行動するべきこと

実際に転職をしたら誰もが新人薬剤師です。
就職先の薬局によって研修システムが違うと思いますが、実際にMRから薬剤師へ転職して体験してきたことをお届けしていきます。是非参考にしてください。

お役立ちコラムに松田さんが
短期間で調剤をマスターするための秘訣を書いてくれています。

外資系MR5年目から薬剤師として僅か4か月で薬局を開業し、一人薬剤師として独り立ちを果たした薬剤師業務の習得法はコチラです
▼短期間で調剤をマスターしたい人必見

他にも私なりに気付いたことも
補足していきますね。

1-2-1.学びのコツは『謙虚さと低姿勢』

MR経験のある方には
お伝えする必要もないと思いますが
念のため書いておきます。

『謙虚さ』『低姿勢』

この2つをおさえておけば何も怖いものはありません。

社会人経験豊富なあなたでも薬剤師になると
新人からの再スタートになります。

薬局はとても小さな組織で成り立っていて様々な年齢層の従業員がいるはずです。もしかしたらあなたより年下の人も多いかもしれません。

そんな環境でもやはり新人として1から薬剤師スキルを学んでいくので学ぶ姿勢が非常に大切です。
MRの経験があれば要所要所でスキルを活かせるところがでてきます。

やはり『教えていただく』
という姿勢がスムーズに研修が進む大きなファクターになるでしょう。

営業をしているMRのあなたには
大丈夫ですよね。

1-2-2.聞かぬは一生の恥

これも言うまでもないかもしれませんが
転職したら先ず初めにMR時代の栄光は脱ぎ捨ててください笑

ごくまれに聞くケースがMR時代のプライドが邪魔をしてしまい、初めにあまり周囲に聞かずに自己流で進んでしまうこと。

結局、薬局の職場で浮いた存在になってしまっているというケース。お互いにとって非常に残念です。「郷に入っては郷に従え」ということわざがあるようにわからないことは素直にわからないと言えるマインドセットが大切です。

しっかり学んだうえで自分のオリジナリティを出していくのが重要です。

1-2-3.一人薬剤師の環境は避ける

これは勤務する会社の方針によります。一概にすべてがそうとは言えませんが、高収入の求人の中では一人薬剤師で離れ小島のような店舗での勤務もあります。

人は置かれた環境で適応しながら育つと思いますが、何も教えてもらえない環境からのスタートはやはり良いとは思えません。

私たちキャリアアドバイザーの中にはいきなり1人薬剤師の職場でスタートした強者もいますが・・・
しっかり研修体制を確認して就職を考えるようにしましょう。

1-2-4.自社品に関して自信を持つ

転職後、しばらくは現場に慣れること。
そして新しく覚えることばかりで大変な日々を過ごすことになります。
しかしあなたにも大きな武器があります。それはMRとして培った自社品領域の知識です。

その知識はまわりの薬剤師よりも優れているはずです。一般的に薬局薬剤師はジェネラリストとしての知識を学びます。
たまにとてつもない知識を持った方もいますが・・笑
ぜひとも、医師とも対等にディスカッションしてきた製品知識は自信を持ってその経験を活かしましょう。

実際、私も生活習慣病領域に強みがある会社だったので
高血圧患者への服薬指導は得意顔で対応をしていました。

患者さんもキチンとCa拮抗剤とARBの違いを説明してあげると喜んで話を聞いてくれましたよ。

何か一つでも自信のあることがあれば患者との対話にも大いに役に立ちます。
対人に強い薬剤師としてゲンバで輝ける時間です。

それが信頼関係の構築につながりますよね。

1-2-5.転職後にできることのまとめ

学びのコツは『謙虚さと低姿勢』
聞かぬは一生の恥
一人薬剤師の環境は避ける
自社品に関して自信を持つ

MR経験を活かしながらも
薬剤師としては初心者で学ぶ姿勢を持つ。

新卒の薬剤師であればほとんどが先輩に学んで成長すると思いますが
MR経験者の薬剤師の場合は自分の強みを活かすことが重要です。

1-3.結論『場数を増やすしかない』という事実

多くを書いてきましたが、結局は薬剤師としての『場数』を増やすことにつきます。

そういう意味では、ずっと同じ1店舗だけ!というよりかは特に初めは色々な店舗で経験していくのが理想だと思います。管理薬剤師になってしまうと他の薬局で働くことが難しくなってしまいます。
早く薬剤師として成長したければ休日優先というよりも、休日も働きたい!という気持ちはより早く薬剤師としての成長に自信はついていくでしょう。

ぜひとも、管理薬剤師になる前に多くの薬局で働いて場数を増やすことが1番だと思います。

調剤経験0でも多くのMRファーマシストの先輩が現場で活躍しているので
あなたも安心してください!!
大丈夫です。

2.MRが『年収が減る』こと
への不安を解消するには

2番目に回答が多かったのが『年収が減る』ことです。

20代であればMRと薬剤師の給料差はそれほど大きくないかもしれませんが(特別優秀な方は除く)年を重ねることに大きな差になってきます。30代になってくると事実、大きく年収は変わってくるでしょう。

MRから薬剤師へ転職をするときには年収が減ることを覚悟しないといけないのでしょうか?

色々な角度から考えてみます。

2-1.自分の現状(生活費)を把握する

ズバリ!!
あなたは月にいくら給料があれば生活できますか?

世間一般的にみてもMRの給料水準は高めです。もちろんそのくらいハードな仕事をされていますよね。

私もそうでしたし、周りのMRの知り合いもそうでした。そして共通することで結構、お付き合いという飲み会も多く存在しませんか?
もちろん私もそちらの領域の人間なので飲みにケーションをまったく否定するつもりはありません。

しかし実際、MRから薬剤師へ転職して思ったのが、めっきりと飲みにいく機会が減りました。新しい環境に身をおいたのでそれどころではなかった・・・というのもありますが、MR時代に比べるとかなり交際費は減りました。

さらに、初めの頃は薬局内にいることも多いので無駄な買い物も減りました。

先ずは、純粋に交際費を抜いて月にかかる費用を考えてみてください。家族がいる方は大きく生活水準を落とすことは難しいかもしれませんが独身ならなおさらです。

2-2.ファイナンシャルプランニングをする

ある程度、生活費のイメージできたら次は固定費について考えてみましょう。

支出の4~5割をしめる固定費(住居費、保険料、車両費、教育費、水道費、通信費)を少しでも減らすことができたら家計も楽になっていきます。塵も積もればです。この際に一度見直しをしてはいかがでしょう?

固定費の削減方法については多くの生活の知恵がググるとたくさんでてきます。

FP2級まで取得した
【自称、損をしたくないFP笑】の私が読んで参考になる!と感じた記事をいくつか紹介しますね

▼固定費の節約にこだわっている、ノマド的節約術の松本さんの記事です。
1つ1つの項目に分かれているので見やすいです。

何もしなくても勝手に出ていく毎月の固定費。節約に効果的なのは固定費の削減です。【ノマド的節約術】では、固定費の削減方法を詳しく紹介していますよ。実践することが家計が助かるはずです!

続きまして

▼そんなこと言われても削れねーよ!!という方向けです笑

家計の見直しをするとき、支出削減にいちばん効果的なのが固定支出のスリム化です。
固定費とは、住居費や保険、教育費、通信費など、出費が決まっているもの。 毎月必ず出ていく出費ですから、一度改革をすると効果が自動的に続きますよ。

補足情報

私はMR時代はかなりずさんだったのですが、薬剤師修行を経て、いざ、起業してみると色々なものの無駄に目がつくようになりました。経営をするとモノの価値についてとても敏感になれます。
・コピーのランニングコストは?
・光熱費を削れるところないか?
・電気はつけたら消す笑
経営者として固定費を減らすところに目がいきます。

立場変われば考え方も大きく変わります。だから安心してください。大丈夫です。

2-3.給料の高い薬剤師案件を探す

お待たせしました!!
MRのあなたは収入を増やすという攻めの成長のほうが得意ですよね?

しかし厳しい現実を伝えますが

薬剤師転職スタートから高い給料を望むのならば
ある程度、大きな妥協をしなければいけません。

・勤務場所
・勤務環境

ここを選ばずにどこでも大丈夫という方であれば
薬剤師求人の中では年収700万を超えるような市場平均以上の募集があるのも事実です。
しかし、薬剤師スキルもない場合はハイクラス求人のマッチングは難しくなります。

考え方としてはどちらか一つは譲歩してみてください。

例えば勤務地を妥協できるのであれば
都市部では考えにくい金額でも、地方であれば薬剤師不足からかなり高いオファーもまだまだあります。

もう一つ重要なのが、薬局側がMR経験を評価してくれるかどうかです。

そこで私たちの出番です。
MR経験を評価する薬局へのマッチングを得意にしています。
いつでも無料相談お待ちしています。

薬剤師転職について無料で相談してみる

2-4.副収入の手段を考える

より現実的な年収の増やし方がこちらです。

製薬会社では副業禁止規定が多いかもしれませんが、中小企業が多い薬局業界では明確な副業禁止規定がない場合が多いでしょう。(個々の会社で確認する必要はあります)

薬剤師へ転職したばかりでは、業務に慣れるためにそれどころではないでしょうが、どんどん業務になれてくると新しい収入源としてチャレンジするのも良いと思います。
勤務薬剤師であればシフト制で勤務時間が決まっていることも多くMRよりも時間管理はしやすいでしょう。

社会的にはパラレルキャリアと呼ばれています。
MR経験のある薬剤師でキャリアサポートの国家資格であるキャリアコンサルタント資格を持つ瀬迫さんが副業について記事を書いています。とても面白い記事になっているので一読オススメします。

お気づきかもしれませんが
私たちキャリアアドバイザーも皆パラレルキャリアです。

薬剤師として働きながら
転職サポートもしているのです。

これからの時代、複数の収入源ポケットを作ることが当たり前になると思います。

よければ
キャリアアドバイザーの仕事に興味がある方は是非ともご連絡ください。

副業に興味がある方はこちら

2-5.独立開局を目指す

決して簡単ではありませんが、あなたの頑張りがすべて報酬となって返ってくることが起業の魅力です。

勤務薬剤師で1000万の収入を得るのは正直厳しいですが、独立したらそれも可能となります。勇気を持ちリスクをとって行動し、チャレンジした人が得られる果実は大きいものです。

しかし、本当に自分が独立開局をしたいのか?を見つめなおし、覚悟を持って挑まなければ厳しい結果が待ち受けている可能性もあります。

独立に興味がある方は薬局経営について0から学べる塾も運営していますので以下の記事をご覧ください。

▼塾生が次々と独立開局を成功しています

2-6.年収が減ることに対して不安がある方へ

1つ質問です。

目の前にある年収と生涯年収とどちらに重きをおきますか?

確かに今はMRとして年収も高い報酬をもらっているかもしれません。
しかし
現状として、MRにリストラの波が押し寄せています。
急に自分がその立場になる可能性もあります。

どの道を選ぶのかは人それぞれだと思います。
その場合とても重要なのがあなたの価値観ということです。

ノルマに悩み、不安をもって働きながらも今の会社で勝負していくのか?
薬剤師となりライフワークバランスも考えながら仕事をしていくのか?

あなたはどちらの人生を大事にしますか?

MR
薬剤師

どちらも不要論が上がる職種ではあります。

年収が減ることをデメリットに考えている方は
短期で考えるよりも生涯年収で考えてみてはいかがでしょうか?

自分の価値観がわかってくると自然と不安は無くなっていくかもしれません。

2-7.『年収が減る』への不安対策まとめ

実は・・
私もMRから薬剤師へ転職して年収が200万下がりました。

MRから薬剤師へ転職して年収が200万下がりました。

それでも私には独立の夢があったから前に進むことができました。
要は薬剤師転職に『お金』だけでない価値観を持つことが大事です。
薬剤師転職にどのようなことを求めているのか?をしっかり自分の中で確認しておくことが重要です。もし何かモヤっとすることがあればいつでもご相談ください。色々な経験のあるキャリアアドバイザーにご相談ください。

薬剤師のお金事情について相談してみる

3.MRが『薬局の将来性』への不安を解消するには

3番目に多かったのが薬局の将来性への不安です。

薬局バッシング、薬剤師不要論・・・そんな話題を目にするたびに不安を感じずにはいられない気持ちになりますよね。私自身も同じように感じていました。

しかし、不思議と今は薬局の将来性についてあまり不安を感じることが少なくなっています。
その理由のひとつに薬局の現状をしっかりと把握し大きな流れを掴めていることが大きいのです。

ご存じな内容もあるかもしれませんが一緒に薬局の現状を見ていきましょう

3-1.薬局の将来に関する国の考え

もうすでに2035年までのおおまかなビジョンは国から発表されているのをご存知でしょうか?

「患者のための薬局ビジョン」~「門前」から「かかりつけ」、そして「地域」へ~

PDFの資料を一度ご確認ください。

社会のインフラの中で薬局が不必要ということはどこにも書かれていません。
しかし対物から対人業務へ進化できない薬局は淘汰されることは考えられます。具体的には2025年にはすべての薬局をかかりつけ薬局にするとしています。このような国からのメッセージから保険薬局の生き残り方についてわかることがたくさんあります。

3-2.本当に薬局の数は頭打ちなのか?それでは薬剤師の数は?

薬局数と処方箋枚数の推移

処方箋枚数の発行は現在も微増で8億枚を超えて推移している状況です。
一方、
薬局1軒あたりの処方箋枚数の推移は現在は減少の状況に進んでいます。
つまり調剤薬局市場は

全員が勝つという成長期が終わり

戦国薬局時代に突入し

経営学としてみると
成熟期に位置していることが考えられます。
これらをみていてもかなり分業が進んでいた時期に比べるとかなり頭打ちの状況になってきています。

それでは薬局の数はどのように推移するでしょう?
日本M&Aセンターの渡部氏がこの書籍で10年後の日本の状況についてかかれています。

業界メガ再編で変わる10年後の日本

本には

薬局だけではなく
全ての業界において6万店がピークになり業界再編が起きていると書かれています。

調剤薬局業界はいまだ大手チェーンの寡占化が進んでいないことがよくわかります。そんな背景もありこれからますます合併が進むことが大きな業界の流れです。

それでは薬剤師の数はどうでしょうか?
薬学部新設ラッシュが起こり私が大学を卒業する2002年ころと比べ薬学部の数はかなり増えています。2018年現在70を超える大学があります。

薬局の数がピークを向かえている中で新しい薬剤師が多く生まれてきます。
この流れが続くとどうなるでしょうか?いずれは薬剤師過剰な時代がくるんでしょうか?
しかし現場の声に耳を向けるとデータと真逆なことが起きているのです。

3-3.都市部では十分薬剤師の数は足りてきている

2018年の現在も薬剤師求人はまだ売り手市場と言えます。

つまり、求人者が有利ということです。

都市部では薬剤師の給料の相場は下がってきていると言われていますが充足しているとはまだ言い難いようです。しかし、求人募集をかけると都市部であれば誰も面接にも来ない・・ということは少ないです。

薬局の中でも特に中小薬局はまだ充足しているとは言えません。
私のまわりの薬局経営者もそうですし、特に地方では薬剤師の求人で困っているところが多くあります。あなたなら働くならどちらですか?

考え方は色々ですが私がどちらかを選ぶとするならば明らかに地方の勤務をオススメします。

保健医療の場合、東京銀座でも、地方でも基本報酬は基本一緒なのです。
(算定要件で少しは違いますが・・)

ならば、固定費が安いところが有利になります。
都市部、地方と働き方をどちらを選ぶことも大きな人生の選択になることでしょう。

3-4.対人業務に強い薬剤師(MR経験者)が重宝される

対物から対人業務へのシフトチェンジが起きようとしています。

当たり前ですが普段の服薬指導も対人業務のひとつです。簡単に薬局で考えると「調剤室を飛び出そう」というメッセージです。それでは対人に強いとはどういうことでしょうか?

私は

「本当に相手のことを考えて話が出来ること」だと思っています。

よくコミュニケーション能力が高いという言葉を使います。

イメージとしては
芸人さんのように『話が上手い』という声が多く上がります。

それも一理ありますが本質ではありません。

コミュニケーションで一番重要なのは、相手の話を傾聴し理解してあげることです。

人は潜在的な願望に話を聞いてほしいという気持ちを持っています。

薬局の現場であるのが自分の保身のために服薬指導をしているケースがあります。薬歴を満たすために機械的にコミュニケーションをとるような薬剤師の姿です。自らロボット化の道を歩んでいるような方も見かけます。

このような薬剤師は生き残るのが厳しくなるのは明らかです。MRをしていると色々な医療者と話す機会も多く、同じことを話していて仕事はできないでしょう。MR経験はこれからの薬剤師業界で重宝される対人スキルに活きてきます。それは自信を持ってください。

薬局の将来についてこれだけ言えることは、何も行動してこなかった人が厳しい環境におかれるということです。
業界としては更に厳しくなっていくのは明らかです。

その中で、対人に強いMRファーマシストは生き残ることができるキャリアの活かし方ではないでしょうか。

3-5.「薬局の将来性」への不安対策まとめ

いかがでしょうか?薬局の現状や将来性についてイメージはできましたか?
AIやブロックチェーンという新しい時代の価値観が同居していく時間を私たちは過ごしていきます。

医療は比較的、規制の中で保護されるケースが多いですが今後は徐々に自由化も進むでしょう。

ご自身のキャリアアップをどうしていくかを是非、私たちにも相談いただきながら考えていってはいかがでしょうか?いつでも相談お待ちしております。

キャリアアップについて相談してみる

 

最後に・・・

正直な話
10年後、20年後のことは正直誰にもわかりません。

ただ、薬剤師という国家資格としての社会資源は
超高齢化社会の日本の中で完全に不必要になるでしょうか?

私はますます重要な役割を担える職種だと思います。

これだけスマホが普及するなんて20年前は誰もわからなかったはずです。
今はもっと時代の加速度が上がっています。

ある程度の薬局の将来性についてはイメージはできたとしても本当の未来は誰にもわかりません。
そうなると将来を保証してくれるのは会社でしょうか?

私は違うと思っています。

結局、どんな時代も自分を守ってくれることは『自分』です。

『自己投資』をできる人が時代の変化についていけます。
特に若い世代の方には自己投資の意欲をぜひとも持ってほしいと思います。薬剤師のスキルに併せ持つ新たな自己投資。この学びは自然と将来の不安を吹き消してくれるはずです。

自分のスキルを磨くことが将来の自分を助けてくれます。

いかがだったでしょうか?MRから薬剤師への転職に関する不安は少しでも解消できましたか?

もし少しでも気持ちが楽になったなら、より詳細について書かれた次の記事をご覧ください。

転職のことを相談してみる(完全無料)

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